トーキョーＮ◎ＶＡ 【Sing The Soul 】

参加者の皆様よろしくお願いします！ ↓以下、シナリオ概要など ＰＣ①　（条件：変装・変身能力のある者） 今回与えられるコネ：“ソール・ディーヴァ” ソル・ステル　推奨スート：感情、外界 【ＰＳ（目的）：ソルを助ける】 あなたは役者だ。しかし、ただの役者ではない。舞台ではなく現実の世界で、実在／架空を問わず「役」を演じる特別な役者だ。あなたが「役」を演じるのは、何かの理由であなた自身として「自分」を表現できない／してはいけないからかも知れないし、あえて他人を演じる時にこそ何らかの「本当」や「自分」の欠片が見つかるからかも知れない。 今回はハードな役が来た。熱狂的なファンを生みつつある歌手、“ソール・ディーヴァ” ソル・ステルの影武者だ。ソルは何者かに命を狙われており、既に巻き添えを受けたスタッフが重傷を負っている。ただし、ハードなのは危険性だけの問題じゃない。ソルは音楽でも日常の一挙手一投足でも、あらゆる作為や誤魔化しを嫌い、自分の熱意だけに従って生きる。そのソルの、圧倒的な存在感と個性をあなたも示さなければならなかった。 そして困難な仕事を達成するためソルを知って行く内に、あなたはソル自身に関心を持つようになっていた。 （ＧＭ注：例えば「この人の心を知りたい」とか「この人になりたい」とか「自分ならこうやる」とか思い始めるとなんか良さそうです。ＰＣの過去や内心をいろいろ考えたいＰＬに向いているかも？） サンプルデータ https://character-sheets.appspot.com/tnx/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY6_W43QMM ＰＣ②　熱狂的ファン　（能力は調査系でも戦闘系でも交渉系でもその他でも） 今回与えられるコネ：“ソール・ディーヴァ” ソル・ステル　推奨スート：感情、理性 【ＰＳ（目的）：ソルを助ける】 あなたは“ソル・ステル”という歌手の熱狂的なファンだ。それは崇拝かも知れないしガチ恋かも知れないしその他の想い方かも知れない。某音楽評論家がソルを評す言葉はこうだ。「“ソール・ディーヴァ” ――唯一の歌姫――、強く昏く激しく、暴力的な魅力で聴く者の心臓を鷲掴みにする」。しかし、あなたにはソルから、もっと多くの、痛み、悲しみ、遣る瀬無さ、抑え切れない衝動、正体もわからない何かを求めてしまう気持ち……そういったものを感じている。 あなたはソルの熱狂的なファンだ。世界で一番のファンかも知れない。だから、ソルの事はとてもよく分かる。だから、ある日画面を見て「このソルは本物のソルじゃない！」と直感してしまった。だから、あなたが真相を確かめ、場合によってはソルを助けるのだ。 （ＧＭ注：「世界で一番のファンだ！」と断言できても全く問題ありません。「助ける」という目的があれば大丈夫です） ＰＣ③　プロデューサーまたはマネージャー　（調整役として立ち回る想定） 今回与えられるコネ（推奨）：結城あや　推奨スート：理性、感情、外界 【ＰＳ（目的）：ソルと会社の利益を守る】 あなたは“ソル・ステル”専任のプロデューサーだ。実際にはディレクターもマネージャーも兼ねており、要するにソルが商業的に活動するための一切を取り仕切っている。作為や誤魔化しを拒絶するソルと利益を出さねばならない周囲の調整ができる、社内唯一の人間があなたなのだ。 元々苦労の絶えない仕事だったが、そこにストーカー問題が加わった。犯人は強烈な加害性を持つヤバい奴で、既にスタッフが重傷を負っている。「今の体制のままでは保たない」と冷静に判断した、もしくは悲鳴を上げたあなたは、優秀な人材、ＰＣ①を雇い入れた。 ・ＧＭが考えているこのシナリオの「売り」は？ →一人ひとり違う個性を持っていてもどこかで通じ合えそうなＰＣとＮＰＣが、互いに関わる中で心を打たれたり影響を受けたりする人間ドラマ。 例えば　嘘や誤魔化しが嫌いな人間⇔演じる事が必要な人間。 推し⇔ファン。収益とか調整とかがいい加減な人⇔マネージャー。 そしてＰＣ同士。 ・ＰＣたちの目的は？ →ＰＣ視点での課題としてはストーカーを潰せば解決。ＰＬ視点では、犯人捕捉にメタ的なリソースをいきなり投入せず、ＰＣがＮＰＣを護る過程で、お互いに色々関わり合って楽しむ想定。 ・全体の雰囲気や、中心になる場面はどんなもの？ →ＧＭからはシリアス・コメディの指定なし。心が動くものは、笑いでも涙でも大歓迎。キャラクター同士が話したり行動したりする場面が中心。ＰＬの「好き！」をなるべく採用したいので、やりたい場面を提案してくれると面白くなりそう。 ・シナリオ中に出てきそうな題材は？ →曲げられないモノ（推しについて、音楽について、等）。人間や心を演じる事。「自分を知りたい」と思う心。 また、ハンドアウトにあるＰＣの人間的な記述は、多少変更可能（一応ご相談を）。 ＰＣ作成について：強さの目安は追加経験点５０～８０点でぬるく作るくらい、最大達成値は絵札で２３前後、としています。 これはただの目安なので、データ的に役に立たない、演出用技能やロマン装備が結構多いならもう少し経験点を使っても大丈夫です。 （ソル・ステルってどんな歌手？） 現在の外見 https://picrew.me/share?cd=URi18pJsTu 多分、20才と少しの、北欧系ミックス。 ＰＣ③が働いている事務所のドル箱。 特に歌などの表現行為で、本当の心からのものを込めるだけしか、しない・出来ない人。 歌に嘘や作為を混ぜたくない。 「私の中の形になっていない沢山のものが外に出ようとして暴れてる。でも、私は今ここにいる一人しかいないし、一人分の人格と体しかない。だから、歌うしかない」と感じている。 歌詞によく出てくるのは、死にまつわるもの（e.g.「亡くしたのは私と違う顔」）や、空にまつわるもの（e.g.「見上げれば無限へ続く青」「私達を焼く太陽が時を急かした」「月は遠すぎる」）。 反復して何度も何度も歌う歌も、もう歌えなくなってしまった・歌い終わったと感じる歌もある。 ライヴでもＭＣはない。マイクは手に持たない。ステージは歩かず身振りもない。ステージにはただ、ハンガーラックにマイクを埋め込んだようなフレームがあり、そこにしがみつくようにして歌う。 初め、ソルは個人でネットに歌を上げていた。その歌があまりにも人の胸に迫って話題になり、ＰＣ③が働いている事務所がアプローチした。元々音楽を売る気のないソルが最終的に結んだ契約は、事務所が音楽環境と金銭を提供し、ソルは曲の販売管理を委託して時々はライヴをやる、というもの。事務所は、ソルの私生活に一切口を挟めない事などは判っていたが、ソルがＰＶに出演する義務もない事に気づかず（ミュージシャンが自分の曲のＰＶに出るのが当然過ぎて想定しなかった）、出演を拒否され大混乱に陥った。また、ソルと事務所との契約はソルがいつでもすぐ破棄できるようになっている。 自分はただ吐き出すしかできなくてファンからの期待には答えられないし、自分が期待してしまうのも嫌だから、ファンクラブどころかファンレターの送付先も作らない。 こういう人だからＰＣ③の苦労は多い。 インタビュアー「名前の由来は？」 ソル「何となく出てきた名前だから自分でもわからないけど、ソルは、『独りで』や『独奏』の solo とか、『魂』の soul かもしれないし、『太陽』の sol とか？ あと、『空』かもしれない。空には月が昇るし。ステルは『止まった』『沈黙』『まだ』の still か、『星』の stella とか？」 （歌っていない時のソル） 不意に「何も見えないまま走ってみたくなったから」目を瞑ったまま全力で走り出し、壁にぶつかって怪我をして、子供のように笑ったりする人。 嘘のないものと、変わったものが好き。そこに切実な心、魂がこもっていれば、怨恨からの殺人も無私の自己犠牲も、肯定したくなってしまう。