CoC6　帝国とクトゥルフ 【ポナペの摩人琥】

南太平洋に浮かぶポナペ島(現ポンペイ島)が舞台である。 ポナペはカロリン諸島の西端に存在する、比較的有名な島である。 本シナリオは南洋が舞台であり、時期としては少なくとも1919年(大正8年)以降、できれば1922年以降に設定するのが望ましい。 その時代であれば、ポナペは帝国の信託統治領として認められており、日本人も多く進出していたからである。 シナリオのテーマは「極彩色の南国のジャングルで起こる惨劇と幻夢」である。 よって、舞台は実はポナペに限定しなくてもよい。 ジャングルがあって、珍しい昆虫がいて、珍奇な風習を信じる原住民がいる場所であることが望ましい。 帝国内を舞台にするのなら、マリアナ、マーシャル、東西カロリン諸島の中のある程度の面積を持つ島、あるいは台湾でもかまわないのである(台湾にもジャングルはあり、土着民族はその昔、人食いの風習を持っていた)。 帝国領外なら、東南アジア、インドネシア、ニューギニアなどを舞台にしてもかまわないし、その場合は(戦時下では探索者が動きにくいにせよ)時代にこだわる必要もないだろう。 参加する探索者の人数は間わない。シナリオ中では敵と戦う局面があるが、戦力不足で全滅が予想されるなら、同行する陸軍兵士の数を増やしたり、探索者に貸与する武器を強力なものに替えてやればいい。 必須技能や必須装備などは特にない。あれば便利な技能は通常通りだが、舞台が舞台なので書物をあさるような機会はそう多くないだろう。 軍人、学者、学生、探偵、医者、女給などのキャラクターは特に、今回の依頼者と行動を共にして自然に思える探索者である。 そうした職業の探索者であれば、特有の技能も披露/活用する機会があるはずだ。